【原点回帰】新宿ベルクにて個展開きます。


前回のブログから1年以上が過ぎた。思えばいろんなことが起こった1年だった。

入退院を繰り返し、果てに妻には離婚され、それを機に転居して事務所を構え、TAAを開講し、弟子が二人できた。どちらも私の作品から学びたいという意志が強く、私を再び写真へと引き戻してくれた。

これからは、自分らしく生きようと思う。このブログの文調も本来の形に戻し、私らしい文章を心がける。生きていく、それそのものを本来の姿に戻す。そう思っている。

そんな時、二番弟子が個展の企画を持ち出した。場所はベルクという新宿では有名な個性的なカフェ。そこの写真家でもある副店長が私のtransシリーズを気に入ってくれた。このシリーズはアメリカの大学時代から続けている最も初期から始めたシリーズだ。

原点回帰、という言葉がふさわしいかどうかわからないが、自分に還ろう、と思って個展を決めた。12月の1ヶ月を与えてくれた。ここから再出発だ、という気概を持っている。

ベルクには1日に1500人が来店するというから、1ヶ月で45000人が来ることになる。彼らに私の写真、私という人間をどう訴えかけるか。

届くだろうか、という不安はある。弟子とは足繁くベルクに通い、作戦を練っている。額も写真用ではなく、画材具から選んだ。生涯画家であった祖父がこの企画を見たら何というだろうか。

一人でもいい。私の想いが届き、写真に共感してくれる人が一人でもいれば成功と考えよう。そこからが再出発だ。

思えば、今回の個展は最後からちょうど10年目の節目に当たる。いい個展にしたい。

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