旅の記録ー時代に順応した歴史ある街、セビーリャ


セビーリャのホテル周辺の街並み

セビーリャの印象は、グラナダほど観光地化されておらず、一般の会社員の数も多く生活に快適な環境を持ちつつも、観光客の興味を引くのに十分な街並みや建造物が保存されている街、といった感じです。例えば前回のブログでご紹介したカテドラルは、スペイン国内ばかりか世界一の規模と謳っており、世界遺産にも指定された歴史的建造物です。

と同時に街には路面電車も地下鉄も整備されており、朝の撮影に出かけると、出勤の人々の姿を多く見かけます。バルセロナには行っていないので比較できませんが、少なくともマドリッドよりは観光地化され整備され清潔で安全ですが、グラナダのように観光収入に頼ってもおらず、住むには心地良さそうな街だな、といった印象です。

街並みは平地に出来上がった広々としたゆとりある作りになっており、グラナダほどドラマチックな景色の変化も、フォトジェニックな裏路地なども多くありません。ですが、必要なものは十分に備わっており、その上世界遺産のカテドラルまであり、闘牛やフラメンコなどスペインの伝統も残された、時代の新旧入り混じった表情豊かな街です。私は、今回の旅で訪れた街の中でも、住むならここだな、と思ったくらいです。

セビーリャには2泊3日とゆとりあるプランで訪れ、計画では1日は郊外の町へ車を借りて観光もする予定でしたが、結局妻もセビーリャが気に入り、のんびりと滞在を楽しむことにしました。念のため作っておいた国際免許証も、結局使わずじまいでした。食の面では、観光客向けのレストランもありましたが、スペインの現代の味わいを楽しめる店も多く、それらをテイクアウトして滞在しているアパートメントの馬鹿でかいリビングから一望できるカテドラルのライトアップとともに楽しむ、といった贅沢ができる素晴らしい体験をしました。短くとも濃い時間を過ごしました。

蛇足ですが、実はこのブログ、帰国途中の飛行機内で書いてアップしています。トランジットのドーハから羽田行きの機体が最新式で、有料ですがWiFi接続ができるのです。全く便利な世の中になったものです。

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