Xシリーズデビュー!


私の初代Xシリーズ機「XQ2」

妻が最近 nohana で二人が結婚してからの思い出写真を冊子にすることにハマっている。そしてわかったことは、iPhoneで撮影した画像はデフォルトで72dpiしかなく、印刷には耐えられないということ。
そこで役に立っているのが、もともとは妻の仕事用として、誕生日にプレゼントしたフジフィルムのXQ2だ。これを常に持ち歩き、思い出を記録しては冊子にする、という新しい習慣ができた。もちろん私のGRも活躍しているが。

GRに無くてXQ2にあるもの、それは微々たる違いでしかないかも知れないが、XQ2はフジが採算度外視で作った知られざる名機ではないかとさえ思っている。
Xシリーズでは破格に安く、控えめな4倍ズームレンズ固定、という点で写真ファンからしてみれば「素人の廉価版」としか見えないかも知れない。
しかし、ズームレンズながらもさすがはフジノンレンズだけの描写力を持ち合わせ、WiFi転送も簡単にでき、使い勝手が良いだけではなく、値段不相応なほどのカメラとしての高い質感を漂わせている。

フジが2世代目の本機でQシリーズの生産を打ち切った背景には、この質と価格のアンバランスがあるのではないかと勘ぐっている。これが5万円台でも十分売れるカメラだと思うのだ。

妻にはぜひフジノンを使ってもらいたくてプレゼントしたが、彼女のカメラマンとしての腕もあって、撮影結果は予想以上だった。それを見て、俄然私も使いたくなった。

そんな時、妻が私の早いクリスマスプレゼントとして、新婚旅行でも使えるようにと提案してくれた。それも新品同様で1年保証が付いたものをだ。こんな嬉しいことはない。デジタルはGR一筋だった私だし、GRに不満があるわけでもない。ただ記念写真をフィルムだけでなくデジタルでも、と考えた時、使いたい、と思えるのはこのXQ2だった。

ちょうどGRDⅣが修理できずにお亡くなりになって気落ちしていた時の提案だったので、迷わずありがたく飛びついた。色は妻が選んだブラック。(妻にプレゼントしたシルバーは人気らしく、中古市場でも見つけられなかったのだ。妻に未使用の新古品シルバーをプレゼントできたのはラッキーだった)

これをライカ、ヘキサー、GRのさらなるサブ機として、スペインをカラーでおさめたいと画策している。妻が許せば、ボディのFUJIFILMの文字は黒くつぶしてしまおうと思っている。

6×6を創作のメインとする私の嗜好と、instagramやnohanaの画角が正方形であることも鑑み、GR同様比率は1:1で撮る。GRはRAWデータ専用機にして、JPG撮りきりスナップをXQ2で乱写する。なんとも楽しい計画が完成した。

常々使いたいと思っていたフジのXシリーズの初代がXQ2なのはいいことだと思う。これを大切にかつ酷使して、フジXシリーズユーザーとして恥じない写真を撮りたいと思う。

妻よ、ほんとうにありがとう。

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